社会正当性(レジティマシー)と宿題代行

こんにちは。宿題専門の家庭教師・宿題代行「家庭教師のココア」代表の高野祐大です。

今の「当たり前」は未来の「当たり前ではない」

スペースXやテスラのCEOとして知られる「イーロン・マスク」が話す、「常識を疑え」という話があります。航空宇宙産業や電気自動車の開発において、とてつもないスピードで強烈なイノベーションを生み出して、業界を牽引し、ひいては地球や宇宙の未来を変えようとしている男ですが、猛烈な仕事ぶりはその「常識を疑え」という言葉にすべてが凝縮されているとも言えます。

例えば、イーロン・マスクは、「人が1週間に50時間働くとすれば、私は1週間に100時間働く」と言って、それを従業員に求めるだけではなく、自分自身もそれを実行してしまうのです。

通常、人々の一般的な“常識”を考えれば、「1週間に50時間働く」は常識的であると言えます。その実に2倍の時間である「1週間に100時間働く」というのは、「常識的におかしい」という考えが、それこそ“常識”的であると言えます。

しかしながら、スペースXは「人類を火星に移住させる」という壮大なミッションを実現するためにも、常識を疑い、その非常識的なミッションを実現すめために、いわゆる「非常識的な」考えのもと、常識的には考えられないスピードで、常識的には考えられないイノベーションを実行しているのです。

優れたアイディアは常に「クレイジー」だ

よく言われる言葉として「優れたアイディアは常にクレイジーである」といわれます。

逆に言えば、クレイジーではないアイディアは「優れていない」といえるでしょう。そもそもクレイジーだと思うか思わないかというのは、根源的には感情的なもので、時代によって変わってくるものでもあると言えます。

人類というのは、「よく分からないもの」や「自分が理解できないもの」に対して、「恐怖」や「嫌悪」の感情を抱くため、いわゆる「クレイジー」となってしまうのは人類として、仕方がないことであると言えます。

逆説的に考えれば、「クレイジーなアイディア」であればあるほど、社会に貢献できるような「優れたアイディア」となるとも言えるのです。

クレイジーなアイディアを実現することが難しい

また一方で、クレイジーなアイディアを思いつくのは、簡単です。実現するために、

●「思いつく人10000人、やってみる人100人、続ける人1人。」 https://blog.webcamper.jp/one_ten_thousandth/

クレイジーなアイディアだとしても、思いつくだけなら、10000人の人が出来て、そのうちやってみる人は100人、そして続けられる人は1人しかいないということなのです。

やってみたは良いけれど、実現しない、実現できなければ続けられない、そんなところなのでしょう。

レジティマシー(社会正当性)によってクレイジーな会社も“まとも”になってしまう

最初はクレイジーなアイディアも、企業がスケールするためには、社会や顧客から「信用」されなければ、多くの人々に届けることができません。そうしたことを「レジティマシー」と言い、どんなイノベーションを生み出してきたスタートアップ企業も「レジティマシー」を高めることで、大きな影響をもって来たと言えます。

そうしたレジティマシーは、いわゆる信用されることでありますから、企業として「クレイジー」から「まとも」になっていくフェーズともいます。

しかしながら、「企業は生まれた瞬間が一番イノベーティブ」といわれるように、そうしたレジティマシーを高めていくフェーズのなかで、「イノベーション」が生まれにくい体質になってしまうとも言えるのです。

これらのことから、言えることとしましては、イノベーションは「クレイジー」から生まれる。一見クレイジーだと思えるサービスだとしても、「自分の頭でよく考えて」利用してみると、新たな視点を得られるものです。

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