スタハラってなんだ
こんにちは。宿題専門の家庭教師・宿題代行「家庭教師のココア」代表の高野祐大です。
ハラスメントってなに?
社会のコンプライアンス意識の醸成によって、広く用いられる言葉「ハラスメント」ですが、言葉の意味としましては、「嫌がらせ」や「いじめ」を意味する言葉とされます。
●ハラスメントとは?
https://achievement-hrs.co.jp/ritori/harassment/
セクシャル・ハラスメントの「セクハラ」や、パワー・ハラスメントの「パワハラ」などが代表的なものです。特に「セクハラ」は、1989年に新語・流行語大賞に選ばれ、広く社会に認知されるきっかけになりました。昨今ではいろいろな「○○ハラ」という言葉が生まれております。それも「嫌がらせ」や「いじめ」を意味する言葉でありますから、様々なスタイルでの「嫌がらせ」や「いじめ」が存在するため、多種多様な「○○ハラ」が存在するようになりました。
スタディ・ハラスメント「スタハラ」
今回取り上げた「スタハラ」は、スタディ・ハラスメントのことで、「勉強ハラスメント」とされています。これは、AO入試や総合型選抜の家庭教師「家庭教師のカカオ」が定義した言葉で、「勉強しろ」と勉強を強要されることが「嫌がらせ」や「いじめ」とされているものです。
●スタディ・ハラスメントいわゆる「スタハラ」
https://cacao-nyushi.com/blog-sutahara/
この記事では、AO入試・総合型選抜の受験生がこの「スタハラ」に見舞われるとされています。といいますのも、AO入試や総合型選抜の受験生にとっては、学校の勉強が必要ない、学校の勉強に費やす時間があればAO入試や総合型選抜の出願書類の準備に使いたい、それによって志望校の合格に結びつくということなのです。
やはり、受験生にとっては「志望校に合格する」ことが、その人の将来を大きく左右する可能性があるわけです。その人の合格の「邪魔をする」ことはまさに「嫌がらせ」であり「いじめ」と言えます。
「いじめ」は「まわりの空気」を読みすぎた結果ともいえる
ハラスメントの語義である「いじめ」ですが、昨今の学校現場では大きく問題になっています。そのいじめは何故起きるのかという点で考えてみますと、「空気を読む」ということが原因の1つともいえるのではないでしょうか。
●「いじめ」の発生メカニズムと日本語の「空気と目線」 https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/07/post-460.php
その空気を読まなければ、「自分がいじめられてしまう」という考えから、多くの人がいじめに加担してしまうというのが、いじめがヒートアップしてしまう原因の1つなのです。
「スタハラ」も空気を読んだ結果
今回取り上げている「スタハラ」に関しても、「いじめ」と同様に、教室の空気を読みすぎた結果とも指摘できます。
- 大多数の人が「一般受験」なのだからハラスメント(いじめ)して良い
- 大多数の人が「勉強」しているのだから「勉強してない」人はおかしい
このように、宿題代行を利用する人においても、こうしたスタハラの被害を被っているとも言えます。
例えば、宿題代行を利用する人には、その人に必要な勉強は勉強するのだけれど、「宿題は必要としていない」という人に対しての「空気」で、無条件に「悪い」と考える、「悪い」と考える空気だ、というのが社会的に漂っているのです。
意識的な「空気を読まない」や「空気を読みすぎない」ことが社会が持つべき意識なのかもしれません。